当スタジオがオープンして７年経ちますが、人気の２Ｆの

スタインウェイで消耗してきている部品が気になっていたので、

２日かけて部品交換と調整をする事にしました。

交換するのは普段は見えない部分で鍵盤の裏表についている

ブッシングクロスという物です。

蒸気をあててクロスを取り去った鍵盤の裏側です。

赤い何気ないクロスに見えますがカシミヤです！

クロスには滑らかな表、ザラっとした裏があり、裏に

接着剤を塗って適正な深さまで差し込んでから、

この鍵盤、クロスに合った寸法のブローチ(画像の青い物)で固定します。

こちらは作業し終えた表側です。

この後、調整をします。

このクロスが摩耗すると鍵盤が左右にガタガタして遊びが多くなり、

変に軽いタッチになってコントロールが難しくなります。

特に中音域で鍵盤間の隙間が妙に空いている様子を見た事はありませんか？

原因はこのクロスの摩耗です。

クロス交換して調整するとタッチ感だけでなく、音色も良い方向になります。

次は9/5(木)に朝早くから夕方までかけて別の作業をします。

また、このブログの場でお知らせ致します。